なぜ自主組織が必要なの?
消防職員は、自らを危険にさらしてでも市民の命を守る過酷な勤務に従事しているにもかかわらず、自治体の財政難のため賃金が減らされたり、地域の安全を守 るために必要な人員も確保できない状態を強いられています。
さらに、上意下達の階級制度の下で自由にモノを言えない職場環境にあります。
消防職員自身が声 をあげて、行動を始めなければ何も変わりません。
問題解決のためには、自主組織が必要です。
どうしたら私の消防本部でも協議会を作れますか?
みんなで自主組織(消防職員協議会)をつくろう、とまず考えている人が何人でもよいから集まって相談するのが第一です。
そして、その集まりの輪を拡げて、「自主組織結成発起人会」のようなものをつくって、職員に自主組織の必要性、目的などを知らせ、組織をつくることへの賛同を求めます。
このような組織をつくるとき、上司の命令が絶対とされ、わが身を顧みない滅私奉公が美徳とされている消防職場では、いろいろな困難に直面することがあります。
上司から妨害されたり、職員内部でためらいが起きたり、「消防に組合などとんでもない」と外部から圧力がかかったりすることがあるかもしれません。
しかし、自主組織の結成は合法的です。さらに、消防を充実させるのに必要な職員の人間性を高めることにもつながりますから、いささかもひるむことはありません。
組織をつくろうとする職員がしっかり団結していれば、いろいろな困難は遠のいていきます。
すでに全国各地で、消防職員の自主組織(消防職員協議会)がつくられ、消防行政の改善、民主的運営を求めて活動しています。
組織をつくるにあたっては、関係する市町村の職員組合なり、近隣に結成されている消防職員協議会、全消協あるいは自治労に相談してください。
大きな力添えが得られるでしょう。